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ルーマニアのロマ族

ロマってなに?

ジプシーと聞いてあなたは何を想像しますか ― 気ままに放浪する人、フラメンコ・・・

「ジプシー」という呼び名はよく知られていますが、最近、日本だけでなくルーマニアでもジプシーという言葉は差別的な用語として認識され始め「ロマ」といわれるようになりました。

◆ ロマ族って何、どこから来たの?

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このロマ族はヨーロッパ各地にいますが、そのなかでも一番たくさんロマ族が住んでいる国がルーマニアです。ルーマニアを形成する民族はルーマニア人89%、ハンガリー人7%弱、そしてその後に続くのが少数民族であるロマ族3%強です。
カラフルな洋服に身をまとった女性、ハットを被り髭を生やした浅黒い男性を町の中で見かけることがあります。彼らがロマ族です。

ロマ族はインド系の民族でヨーロッパ系の民族ではありません。ロマ族がヨーロッパに来た経緯については様々な学説がありますが、ルーマニアで一番有力な説として知られているのが、モンゴル帝国の勢力が一番強くその支配下にあった12~13世紀頃、モンゴル軍と共に北インドで奴隷にしていたロマ族を強制的に連れてきたのではないか、という学説です。

その起源が不明なロマ族は謎めいた民族だといわれています。ロマ族の言葉で書かれた文書や文字が残っていないため、ロマ族の歴史やヨーロッパに来た経緯が明らかになっていません。しかし、ロマ族の話している言葉を研究している学者によると、ロマ族の言語はペルシャ語やサンスクリット語に近いので、インド地方から民族だという有力な証拠の一つといわれています。

ロマ族の社会はインドの社会によく似ておりカースト制度があります。今でも伝統的なコミュニティで生活しているロマ人は、お見合い結婚が当たり前で、親族や社会から配偶者を決められ自由恋愛はできないそうです。これは現在でも影響が残っているインドの習慣の一つではないでしょうか。

またロマ族は世界中に存在するほかの民族と違って、理想とする国を築き上げない民族です。例えば、イスラエルに戻ろうとするユダヤ人は多いと思いますが、ロマ族は彼らの起源とされるインドに戻ろうとしない民族です。

◆ どうしてルーマニアにはたくさんのロマ族がいるの?

インドへ戻ろうとしないロマ人は、中世時代、ヨーロッパ各地に移住し始めます。ルーマニアやブルガリアから西ヨーロッパへ移動するための書類を得る際、入国管理局で「自分たちはムスリムの争いから逃れるため、エジプトから来たキリスト教信者だ」と申告していました。しかし、ロマ族は占いや魔女などを生業としており、はなからキリスト教を信仰していない民族です。この嘘がばれてしまい、ルーマニアとブルガリアには多くのロマ族が留まり住み着くようになりました。

この当時、ヨーロッパではロマ族のことをアーモンドの形をした目とヨーロッパ人よりも黒い肌という容姿的な特徴からアフリカの民族に似ていると思い、英語の「エジプト人(Egyptian)」という単語を変化させた呼び方「ジプシー(Gypsy)」とロマ族を呼ぶようになったのです。ちなみにスペイン語でジプシーのことを「ジタノ(gitano)」と呼びますがこれが言葉の由来です。

本来はインドから来た民族であるにもかかわらず、エジプトから来たと嘘をついてしまったことが、この「ジプシー」という言葉がマイナスなイメージになってしまったのです。

◆ ロマ族の職業って?

ジプシーはもとより占い師と魔女を生業として生計を立てていました。ルーマニアでも迷信を信じる人は多いので、今でも占いや魔女を職業としているロマ族の人たちはたくさんいます。2011年には魔女、占星術師、占い師の職業を登録制にし、税金を課すように国の法律を改正しようとした際、魔女たちは当時の政府に呪いをかけようとまでしました。結果政府はこの法律を施行しませんでした。

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さて、ロマ族はこんな怖い職業ばかりやっているわけではありませんよ。

例えば鍛冶屋。馬の足に装着する蹄鉄や台所で使うお鍋などを作ります。ロマ族の鍋で作るサルマーレは美味しい!ロマ族のイブリック(トルコ式コーヒー)の鍋は最高だ!とも言われています。

音楽家。バイオリンを弾いたり、アコーディオンを演奏するロマ族も多く、占い師や魔女、鍛冶屋と同じくらい人気の職業の一つです。ロマ族の音楽は特別なジャンルでルーマニア語で「マネレ」と呼ばれます。日本でも2002年に『炎のジプシー・ブラス〜地図にない村から』という映画が上映されましたね。

馬の売買。ルーマニアの田舎では農業が盛んで今でも馬車は必需品です。田舎に住んでいるロマ族の中で人気の仕事でもあります。

そのほか煉瓦職人など伝統的な仕事をするロマ族だけで小さなコミュニティを形成し住んでいます。もちろん、都会に住んでルーマニア人と一緒に生活しているロマ族もたくさんいます。一部のロマ人がスリや物乞いなど悪いことをするためにあまりいいイメージを持たれないロマ族ですが、とても興味深い民族・文化・風習を今なお続けています。

旅行のクチコミサイト フォートラベル Salina Turda Incoming Romania Etoa Member

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