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聖母の被昇天 (Adormirea Maicii Domnului)

毎年8月15日に行われる祭儀

キリスト教では、聖母マリアが地上の生活を終え、霊魂も肉体もともに天に上げられた日が8月15日であるといわれており、ルーマニアではMaica Domnului (聖母マリア) という名前の付いたいくつかの教会や修道院で祭儀を行います。

その中でも大きな祭儀を行うことで有名なのがマラムレシュ地方のMoiseiという村の小高い丘の上にある『Mănăstirea ”Adormirea Maicii Domnului” Moisei(モイセイ修道院)』です。モイセイ修道院には1599年に建てられた古い木造の教会と1911年に建てられた新しい教会があります。古い教会はトランシルバニア府主教によって1672年8月15日に成聖されました。現在は新しい教会で祭儀を行います。

Adormirea Maicii Domnului

聖母の被昇天祭は14日の夕方から15日にかけ昼夜にわたって行われます。

8月14日の夕方、修道院へ続く道は麓から歩いてくる人、車で修道院まで来る人、細い道に露店の準備をする人など、修道院に向かって徐々に人が動き出します。鐘がなりお祭りの開始の合図です。日没ごろから晩課が始まり、徹夜で奉神礼が行われます。夜中の奉神礼ではウクライナ人司教によるものもあるそう。
日も昇り、続々とあっちこっちの村から人々がやってきて、修道院に到着すると村の子供たちが旗と十字架とイコンの絵を持ち、歌を歌いながら古い教会と新しい教会の周りをまわります。その間も主教や司祭たちは教会の中で奉神礼を行っています。主教・司祭たちが教会の外に出て外の祭壇で奉神礼が始まると教会の外で待っていた人たちは一斉に祭壇の方を向き祈りを捧げます。
10時、祭儀が終わり主教・司祭たちが祭壇から出て歩き出すと、人々は主教の歩く道の脇に立ちます。主教は丁寧に優しく人々の頭に触れたり、父親が子供を差し出すと抱いてくれます。きっとこの子には神のご加護があるでしょう。
すべての奉神礼が終わると村ごとに再度教会の周りをまわり、その後帰路に着きます。たくさんの人であふれかえっていた修道院は少しずつ落ち着きを取り戻します。

Adormirea Maicii Domnului Adormirea Maicii Domnului Adormirea Maicii Domnului

この日、この修道院にはマラムレシュ地方やモルドバ地方の各村々から人々が民族衣装を着て参加します。どこから来たのかざっと聞いたところ、Mosei(モイセイ)以外にBaia Mare(バイア・マーレ)、Săcel(サチェル)、Borșa(ボルシャ)、Ieud(イエウド)、Bistrița(ビストリッツァ)、Viseu de Sus(ヴィシェウ・デ・スス)、Poienile de Sub Munte(ポイエニレ・デ・スブ・ムンテ)、Valea Stejarului(ヴァリァ・ステジャールルイ)、Iaslovăț(イスロヴァッツ)などなど。まるでほんの少し前の時代にタイムスリップしたような・・・とても華やかな一日でした。

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