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蒸気機関車で森を駆け抜ける

燃料は薪なんです!

Mocanita

マラムレシュ地方やブコビナ地方などルーマニアでも蒸気機関車に乗ることができます。
Viseu de Sus (ヴィシェウ・デ・スス) の蒸気機関車の燃料は石炭ではなく薪です。この蒸気機関車はヴァセル川沿いの森林の中を走るので、目に飛び込んでくる風景は舗装された道路や民家はなく、緑や川といった大自然です。

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Viseu de Sus の蒸気機関車はオーストリア・ハンガリー帝国の統治下の時代だった18世紀初めに入植者よってこの辺りの原生林から伐採した木材を運搬するために造られました。1932年にCFF(Calea Ferată Forestieră:森林鉄道会社)が設立されました。森林鉄道は曲線を描く川沿いを走るため、線路は曲線の狭軌でなくてはなりません。CFFのこの鉄道技術はとても優れていたので、当時のヨーロッパ、特にカルパチア山脈を走るほとんどの蒸気機関車の建設に携わりました。1945年以降、ヨーロッパ諸国では鉄道路線が林道に置き換えられてしまいましたが、ルーマニアでは蒸気機関車がまだまだ使われていました。ルーマニアでは1986年まで新しい蒸気機関車が建設されており、1989年には1000kmを越える鉄道が15路線以上ありました。

90年代以降のルーマニア経済の変化は、CFFにとってとても致命的な影響を与えました。数年の間に古い機関車やワゴンが全て解体されたり売られてしまいました。現在唯一残っているのはViseu de Susの蒸気機関車で、今でもこの地方の林業を支えています。2003年からルーマニアの企業(R.G.Holz Company S.R.L)がワゴンや蒸気機関車、駅を保有し運行業務を行っていますが、以前と同様鉄道やヴァセル渓谷の森林のほどんどは国有のままです。

近年ではドイツ"Wassertalbahn "財団からの支援も受け、蒸気機関車が復活したり新しいワゴンを購入したり、鉄道駅や歴史的建造物が復元されています。2005年からViseu de Susの観光客向けに蒸気機関車の乗車体験がはじまりました。2007年にはヴァセル渓谷がヨーロッパの保護下で自然公園に認定されました。そのおかげで、蒸気機関車に乗りながら広大かつ雄大な自然を楽しむことができます。

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この観光客用の蒸気機関車は一年中楽しむことができます。夏の観光シーズンは一日に多い時で4本、逆にオフシーズンになると週末や月数回と本数は減ります。春夏の緑、秋の黄葉、冬の雪景色、どの季節に行っても自然を満喫できます。

観光コースはViseu de SusからPaltinを往復します。途中、蒸気機関車にお水を補給したり、トイレ休憩するために止まりながらヴァセル川沿いを片道約22Km、約3時間かけて進んでいきます。Paltin駅で昼食。持ち寄ったお弁当を食べる人、売店でミティティやジュースを買って食べる人、散歩する人、それぞれがここで1時間のお昼休憩を楽しみます。Paltin駅で乗客を降ろした蒸気機関車は数百m先まで走っていき、ここで前方についていた機関車の部分が後方車両に付け替えられます。あっという間に1時間が経ち、乗ってきた蒸気機関車がPaltin駅に戻って来て、途中休憩をしながらViseu de Susへ戻ります。

ヴァセル渓谷をゆっくりと、白い煙がもくもくでる蒸気機関車に揺られながらルーマニアの大自然を満喫するのは乙なものです!

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